エムドゲイン再生療法について
エムドゲイン(Emdogain®)とは、ブタ歯胚組織使用歯周組織再生歯科材料であり、歯周ポケットが6mm以上の歯周炎(歯槽膿漏)の治病に使用する薬のことです。歯の表面の汚れを取り、溶けた骨の部分にエムドゲインを入れることによって、骨を再生させます。
エムドゲインは幼弱な豚の歯の歯胚から抽出したタンパク質の1種です。骨を再生させるスピードが速いため、余分なものが入り込む前に、骨を再生させます。現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製したもので世界44ヵ国以上で使用されています。
エムドゲイン再生療法は、まず麻酔後歯茎を切開して、歯の面を徹底的に掃除をしてから、酸処理をしてエムドゲインを塗布後に縫合して終わりです。GTR法よりは簡単ですが、ある程度縫合をしてからエムドゲインを塗布しないと、サトイモの煮汁状ですので、塗布してから縫合していると流れ出てしまいます。
歯周炎は慢性病です。エムドゲインを使って骨を再生させても、その骨を溶かす細菌が増えだす環境ですと、本末転倒になりますので、定期的なポケット内の清掃は一生涯必要です。