口内炎の種類と症状
「口内炎」とは、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。口腔内には多くの細菌が存在しますが、ストレスや風邪などによって体内の抵抗力・免疫力が下がった時に、それらの細菌が増殖して粘膜表面で炎症を引き起こします。
口内炎の症状には、炎症部の痛みや出血、食事中にしみる、口臭が発生するなどがあります。特に、炎症部に何かが接触する時に感じる痛みは厄介です。この口内炎による痛みによって、快適な食生活に支障が生じるからえです。
口内炎にはいくつか種類がありますが、もよく観察されるのが、「アフタ性口内炎」です。口腔粘膜や舌を誤って傷つけたり、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足になったりするとアフタ性口内炎が発症します。その炎症部は、白色で円形や楕円形をしており、強い痛みを伴います。口腔内のどこでも発生して、完治するのに1週間程度かかります。
次に、ウイルスが原因で起こる「ウイルス性口内炎」もあります。ウイルス性口内炎は口腔内に存在するウイルスや細菌の増殖が原因となる口内炎です。ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じることがあり、発熱や強い痛みを伴うことがあります。
また、物理的刺激によって起こる「カタル性口内炎」があります。カタル性口内炎は、口腔粘膜を傷つけたり口腔環境を悪化させたりすると発症します。口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。また、それによって、口臭が発生したり味覚が変化したりします。
