エムドゲイン再生療法のデメリット
エムドイン再生療法とは、幼弱な豚の歯胚から抽出したタンパク質の1種で、塗布すると、未分化の間葉組織がセメント芽細胞に分化し、骨組織として定着するというものです。歯科では、超音波クリーナーが必要です。
現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製したもので世界44ヵ国以上で使用されています。
しかし、エムドゲイン再生療法のデメリットもあります。
1. すべての骨が戻るわけではない
エムドゲイン再生療法を行ったからといって、すべての骨が再生できるわけではありません。骨が溶けてしまった部分にエムドゲインを入れて、50〜90%の骨が再生できます。再生出来る量は人によって異なります。
2. 水平的に骨を作らない
骨が垂直的に溶けていて、周りに骨の壁が残っている場合に有効です。骨が水平的に横に溶けている場合は骨を作ることはできません。
3. 状態が悪化している
非常に状態が悪化している場合(歯がぐらぐらしている状態など)、元に戻せるほどの効果は見込めない。
4. 糖尿病や骨粗しょう症などの方にはできない
エムドゲイン再生療法は外科的な処置のために重度の糖尿病の方や骨粗鬆症の薬を長期間服用されている方は行うことがでいません。これらの方は感染リスクが高く、行ったとしても歯茎や骨が再生しなくなってしまいます。
エムドゲイン再生療法のデメリットを注意して、細かい歯周病の検査を行い、再生療法を行っているところで治療や予防を行うことをお勧めします。