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歯科用ルーペとマイクロスコープ

 

   

    歯科用ルーペ(歯科用拡大鏡)はその名のとおり、治療するところが拡大されて見える眼鏡です。お口の中というのは、繊細で複雑です。歯も小さいし、もちろんそこにできる虫歯も小さいです。そんな精密で正確な操作が必要なお口の中を、歯科では必ずルーペをして治療することが重要と考えております。

 

 歯科用ルーペを使用している写真を使う歯科医院も多くなってきていますが、一般的に出回っているのは、拡大倍率2.5倍から3倍のものが大半となります。3倍で視界に入ってくるのは歯列全部14本が見えているのです。

 

 マイクロスコープでは、見える方向と手を動かす方向がまるで違うため、慣れるにもより時間がかかりますが、位置決めをしたり、患者さんが頭を動かしたりするだけで、位置決めが必要になるのです。機具を口に入れるだけの操作でも焦点が合わないから、操るには慣れが必要で、治療で使いこなすのは大変です。

 

    また、マイクロスコープは直視できるエリアが少なく、前歯はよく見えますが、奥歯は鏡を使用しないと上手に見ることができません。鏡の位置によっても、位置決めが必要となり、根管治療のような治療には非常に向いていますが、保存治療や補綴治療では、拡大鏡のほうが向いていると思います。



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