ハンドピースとは、歯牙を削る際に使われる歯科器具です。動かす動力の違いによるとエアータービンとマイクロモーター(エンジン)の二つのタイプに分けられます。
エアータービンは名前の通り、エアーによってタービンを回す事で動作する風車みたいなものだと思いましょう。その機械の内部に小さな羽根があって、それに強圧の空気を送り込んで、羽根を回転させてドリルを回しています。
エアタービンは300,000~400,000rpmもの回転数があります。マイクロモーターよりもはるかに切削能力が高く、振動も少ないのが特徴です。しかし、欠点は力がないので押し当てれば止まってしまう事です。もし手が滑ってしまうと簡単に歯を削りすぎてしまうので注意が必要です。
マイクロモーター(エンジン)は電気的に小さなモーターを回転させます。エアータービンと同じような用途で使われるが、速度はエアータービンほどではないです。でもキーンとした音がないので患者さんに余計な緊張感を与えないことは利点です。
マイクロモーターの回転数はおよそ2,000~40,000rpmであるが、接続するコントラアングルハンドピースの種類により80~200,000rpmにまで減速・増速が可能(1/24倍速~5倍速)であります。エアータービンに比べて、回転数はやや低いけど力があるので押し当ててもどんどん削れます。
そしてマイクロモーターは歯の位置と形により、直型、曲型と倍速に3タイプをよく使い分けます。
1.ストレート
2.コントラアングル
3.倍速コントラ
ストレートは真っすぐなもので、患者さんの口腔内に入れるのには適さないので、よく口腔外で使います。義歯を削ったり磨いたり、銀歯の調整したり技工の時に使います。
コントラアングルと呼ばれているものはストレートと同じ速度なのでゆっくりですが患者さんの口腔内で使えるように角度が付いてるだけです。普通のコントラアングルは柔らかくなった虫歯や銀歯の研磨、もっと遅くして歯面を研磨するような用途に使われます。
倍速コントラはそのコントラアングルのスピードが早くなって、歯をどんどん削れるようになったものです。例えば5倍速コントラは約5倍の速度です。
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