1. ホーム
  2. 感染予防対策
  3. 器具の分類と滅菌器の使い分け
器具の分類と滅菌器の使い分け

 

 

器具の分類

 

 院内感染予防の第一歩は器具の滅菌です。滅菌すべき器具と、そうでない器具をきちんと把握することが大切です。

 

【滅菌・消毒する器具の分類】

 

                 感染リスク

 

カテゴリ

クリティカル器具

セミクリテイカル器具①

セミクリテイカル器具②

ノンクリテイカル器具

定義

通常無菌の組織や血管に挿入するもの

損傷のない粘膜

および創のある皮膚に接触するもの

損傷のない粘膜

および創のある皮膚に接触するもの

創のない皮膚と

接触するもの

処理

滅菌

高水準消毒

中水準消毒

低水準消毒または洗浄

歯科器具例

基本セット、ハンドピース、バー、外科要器具等

印象用トレー、口角鈎、咬合紙ホルダーなど

プロフィーカップ、筆、ユニット、無影灯など

 

 

滅菌器の使い分け

 

滅菌

 

高圧蒸気滅菌器

 

 

クラスB

 

オートクレーブ

 

高圧高速蒸気

滅菌器

 

クラスS

 

オートクレーブ

 

 EOG

ガス滅菌器

 

小型高圧

高速滅菌器

 

クラスN

オートクレーブ

 

高圧アルコール

蒸気滅菌器

 

ケミクレーブ

基本セット、外科器具

ハンドピース、

エンジン

熱処理できない器具

(プラスチック製器具など)

印象トレー

基本セット、

外科器具

 

※クラスNSBとは

 

高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準(EN13060)で、滅菌対象に合わせてクラスN、クラスS、クラスBに分けられます。

 

クラス

対象

 

N

 

Naked Cycle

 

非包装の中空でない固形器具の滅菌のみを滅菌できる、滅菌後は保管せずに使用する

S

Specific Cycle

 

メーカー特定の製品で非包装の中空物、包装された固形物の滅菌が可能

B

Big Autoclave Cycle

 

固形、多孔体、中空、非包装、包装器具の滅菌が可能

 

                                                  オートクレーブ高圧蒸気滅菌器を見る

 

                                      引用:《生田式滅菌システム 院内感染防止は器具の滅菌から》

 

 

 

 

 

 

Share
次の編:滅菌前に知っておくこと
前の編:感染予防の理由
閉ヒる
メニュー