超音波スケーラーのを使用するとき、いくつの注意点がああります。
音波スケーラーへの逆流があるのかどうか、ハンドピース類に行ったような簡単な実験を行ってみました。外部注水機能を持ったナカニシのバリオスの結果が右上です.肉眼的に染め出し液の排出は起きていないようです。一方ユニットの給水、給気系につながっているエアースケーラーには、写真では見にくいのですが最初の①?②回にはわずかですが染め出し液の排出が認められます。
ユニットにつながっているエアースケラーには高速ハンドピースなどと比べて量は僅かですが逆流が起きている可能性があるようです。
当医院には超音波スケーラーには2通りの使用方法があります。1つはスケーリングに使用するものともう1つはポケット内の洗浄・消毒に使用するものとで使用方法が違うのです。 スケーリングに使用するのはユニットに附属するエアースケーラーで、使用後その都度オートクレーブ滅菌されます。
一方、当医院ではポケット内の処置(歯周検査.スケーリング、ルートプレーニング、歯周外科)の前には必ずポケット内の洗浄・消毒を行っています(詳しくは当ホームページ:13.プロービング・ルートプレーニング時の口腔内消毒を参照してください)。しかし、歯科衛生士4人のハンドピースの使用頻度が多くオートクレーブ滅菌が追いつかない現実があります。日によって若干異なりますが、1日20、30回の使用回数があり、30本以上ハンドピースを用意しなければ滅菌サイクルに乗らない計算になります。そのために、ポケット内洗浄・消毒に使用する超音波スケーラのハンドピースは飛沫汚染を起こさないよう低出力で使用し、使用後はグルタラール製剤で消毒する使用方法をとっているのです。